オーディオはヤマハのミニコンポにInfinityのReference 10を接続して聴いていたのですが、年月が経って調子が悪くなって、CDの再生ができたりできなくなったり、さらにアンプ部分の故障か音が出なくなることもありました.
オーディオだけでなくタイマーとして朝起きるのに使うので音が出たり出なくなったりするのは致命的です.そこで5年ほど前にBOSEのM3を買ってミニコンポのヘッドホン端子(こちらはきちんと音が出る)から音を取り出すようにし、さらに途中にミキサーをかませてAirMacを使った無線LAN経由の音も出せるようにしてきました.つまり、無駄の多い、ぐちゃぐちゃなシステムだったわけです.
さすがにこれはちょっとどうなのかと思い、全部ひとまとめにして完結できるようなオーディオを購入することにしました.
購入にあたっての条件は、
・タイマーでラジオを鳴らせること
・収納場所の関係で高さは11cm程度、幅は47cm程度まで
・AirMacの音声入力用の外部入力端子を備えること
・あんまり派手派手しい外見ではないこと
といったところ.いちばんのネックは寸法.高さ11cmまでというと、スピーカー分離型の製品の大半は対象外になってしまいます.
候補になったのはYAMAHAのTSX-B235、そしてBOSEのウェーブシステム.
ウェーブシステムは以前に店頭で聴いたことがあるのですが、それほどいい音であるようには感じなかったこと、そしてヤマハの製品は今までも使っていたこと、そして価格面からヤマハのTSX-B235に決定しました.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
カラーはブラックとホワイトの2色がありますが、存在感をそれほど主張しないブラックを選択.
操作スイッチは天板と正面の両方にありますが、自分は棚に収めて使うので上面は使えない状態ですが、リモコンとiOSアプリから操作できるのでそれほど問題はありません.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
奥行きは結構あります.ハンドル等もないので持ち運びを考慮した設計にはなっていません.バッテリ駆動にも対応していません.
天板には天然木が貼られており小物置きとして使えるようになっています.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
上面にはNFCの接触部分やUSB端子(フタをしてあります)があるあたりが最近のオーディオらしいところでしょうか.USB端子は2つあり、片方は充電専用です.
FUJIFILM X-T1 + XF35mm F1.4 R
背面.ステレオミニのオーディオ入力端子、FM/AMそれぞれのアンテナ端子、時計の設定/ON/OFFのスイッチがあります.丸い穴はバスレフポートでしょうか.
FUJIFILM X70(トリミング)
正面.電源オフの状態ではこのように大きく時刻表示されるので時計代わりにもなります.時計は12/24時間の選択ができます.
画面の明るさはセンサーによる自動、手動で切り替えが可能です.
このTSX-B235、Bluetoothを使ってスマートフォンと接続して音楽を鳴らしたり、設定を行うことができるのが特長です.
曜日ごとにタイマーの起動時刻やアラーム音の有無、入力ソースの切り替えなどができます.
タイマー起動時のボリューム設定.単純に音を鳴らすのではなく、「何分前から」「どのような音量のカーブを描いて」音を鳴らし始めるかを設定できるのです.このような機能を搭載した製品は珍しいのではないでしょうか.
イコライザの設定.リモコンでも設定できますが、画面で操作するほうが使いやすいです.
アプリからでも曲を鳴らすこともできますが、もちろんBluetooth接続されていれば標準の「ミュージック」アプリからでも音が出せます.
使い始めてから約半月ほど経ちますが、概ね気に入っています.
長所と短所をまとめると、
【長所】
・音はそこそこいい.ヤマハの製品らしく、アコースティック系の楽器のほうがいい音がする気が
・スマホからの操作で設定や曲を選べるのは便利
【短所】
・タイマー、というより目覚ましに主眼を置いた設計のためか、タイマー開始時刻は指定できるものの、なにもしないと1時間で電源が切れてしまう.なのでタイマーが起動したらすぐ電源を切って入れ直す必要がある
・せっかくスマートフォンと接続できるのだから、ラジオのプリセット設定や放送局名を設定できるようにしてほしい
といったところでしょうか.
3万円ちょっとで買えるオーディオ機器としては満足のいく製品であると思います.