しばらく前ですが、VoigtlanderのSUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical IIを購入しました.
すでにIII型が出ていますので、中古での購入です.
SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Asphericalは20年近く前にI型をBESSA-Lとともに購入して使っており、懐かしさを感じるレンズです.I型とII型は光学系は共通で、I型はライカLマウント、II型はMマウント対応という違いがあります.ただしこのレンズ、設計された時代的に仕方のないところですが、フィルムでの使用を前提とした光学設計なので、デジタルカメラ、とくに35mmフルフレームのカメラでは周辺部に予期しない色が出るといった問題が発生します.
III型はそれを解決した設計になっているのですが、結果として大きく高価になってしまいました.自分の場合はAPS-C機であるX-Pro2で使用しますので、III型ではなくコンパクトで安価なII型を選んだというわけです.
FUJIFILM X100F
フード一体型の設計で、角ばった花型をしているのが特徴的な外観です.I型とII型は光学系は同じと上で書きましたが、外観はII型になってやや大きくなり、そして洗練された印象を受けます.
FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II
(ナンバー部分のみPhotoshopで加工)
X-Pro2での焦点距離は22.5mmですが、35mmサイズで15mmというレンズだけあって強烈なパースがつきます.そのパースを生かした撮影をしないと、ただの歪んだ写真を量産してしまいそうで使うのに苦労しそうなレンズではあります.
FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II
EXIFに絞り値は記録されないのでうろ覚えではありますが、F8くらいまで絞って撮っていると思うのですがそれでも周辺減光はかなりあります.X-Pro2では周辺でも画質の低下や色の変化といった不具合は見られません.また絞り値による画質の変化もそれほど感じられないので光量の足りないときなどは絞り開放でいってもよさそうです.
FUJIFILM X-Pro2 + Voigtlander SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical II
レンジファインダー用レンズらしく、超広角であっても歪曲収差はまったく気にならず、建物を撮っても直線がしっかりと出て気持ちいいです.ただし、水平などには要注意ですが.
最短撮影距離は0.5mですが、ヘリコイド内蔵のマウントアダプタを使用することでテーブルフォトでも困りません.とはいえ、強烈なパースがあるので使いどころが難しいですが.F4.5とそれほど明るくないレンズなのでピント合わせにはやや苦労するので、カメラ側のフォーカスアシストが重宝します.