FUJIFILM X100F
X-Pro3購入と同時にXF16mm F2.8 R WRを購入しました.
X-Pro3とこの16mmレンズを買うにあたって、購入資金源とするためにX-Pro2と各種レンズ、XF14mm F2.8 RとXF27mm F2.8、XF35mm F1.4 Rを下取りに出しました.XF14mmは気に入っていたレンズで超広角レンズとしてこれでないと撮れないシチュエーションのあるレンズではあるのですが、以前ほど超広角域の撮影をしなくなったこともあって手放しました.XF27mmはパンケーキタイプのレンズでコンパクトなのはよいのですが、絞りリングがないことと最短撮影距離34cmと寄れないのがネックでした.XF35mm F1.4はXマウントユーザなら一度は使うべきといわれる名レンズですが、35mm換算53mmという焦点域が自分には望遠寄りすぎて使用頻度が低かったのでいったん手放してしまおうと思った次第です.
FUJIFILM X100F
フードは標準装備、プラスティック製です.富士フイルムの花形フードは角がラウンドしたものが多いのですがこれはエッジが立っていて格好いいですね.金属製フードなどの別売オプションは用意されていません.逆付け対応ですが、全長にそれほどの変化もないので自分はこのまま持ち運んでいます.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
歪みは抑えられているように見えますが、実際にはRAWで確認すると盛大なタル型になっているそうです.デジタルで補正することを前提にデジタルで補正しやすいような歪みになるよう光学設計されているのでしょうか.
富士フイルムの小型防塵防滴レンズシリーズは明るさF2で統一されて23/35/50mmとリリースされていましたが、この製品は開放値F2.8であることや、後補正で歪みを取るようになっている(他のレンズでも同様の処理をしているものはあるようですが)あたりからコンパクトにするために設計に苦労した様子が伺えます.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
歪曲をデジタル補正している影響か、それとも光学的な特性によるものかはわかりませんが、四隅にいくに従って枝の描写が太くなってきています.文字通り重箱の隅をつつくようなもので、気にする必要はないレベルですが.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
さすがに直射日光を入れるとゴーストが出ますが、抑えられているほうではないかと思われます.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
同じ「コンパクトプライム」シリーズのレンズであるXF23mm F2 R WRにもいえることですが、癖のあまり感じられないレンズです.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
焦点距離16mmなので、手放した14mmほどではないにせよ遠近感が強調されます.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
最短撮影距離は17cm.寄れるレンズではあるのですが、遠近感による歪みが目立ちやすいですね.この写真でもドーナツがやや引っ張られて楕円のように見えます.
FUJIFILM X-Pro3 + XF16mm F2.8 R WR
狭い場所でも広く写しこめるのが広角レンズのメリットですが、14mm(35mm換算21mm)ほどの誇張感もなく、ほどよく使いやすい感じがします.
MFレンズでVoigtlanderの15mm F4.5も持っているのですが、あちらは周辺減光も大きく癖の強いレンズなので、より汎用性のあるのはこちらでしょうか.
XF23mm F2 R WR同様に防塵防滴、耐低温マイナス10度の設計になっていますので、天候をさほど気にせず気軽に持ち出せるレンズです.
レンズの問題ではないのですがX-Pro3のOVFが16mmでは対応範囲外でEVFでしか使えないのがちょっと残念なところです.