FUJIFILM X70
しばらく前のことですが、コシナ(Voigtlanderブランド)製の富士フイルムXマウント用Mマウントアダプタを購入しました.
X-Mマウント変換アダプタは、すでに富士フイルム純正のもの(よくよく考えると富士フイルムが純正で他社用アダプタを出しているのもおかしな話ではあるのですが)と、焦点工房製のものの2つを所有しています.それぞれ特徴があって、富士フイルム製のものはマウントアダプタ自体にボタンが1つあって、使用しているMマウントレンズの焦点域などを切り替える機能を割り当てることができるようになっています.焦点工房のものは繰り出し量6mmのヘリコイドを搭載しており、これによりレンズの最短撮影距離よりもさらに近接して撮影できるようになります.ライカMシリーズはレンジファインダカメラということもあってMマウントレンズは近接には弱く、最短撮影距離70cmくらいのレンズが多いためテーブルフォト等には向いていません.しかしヘリコイドが搭載されていると近接域でも使えるようになるので必須の機能といえます.
FUJIFILM X70
VoigtlanderのVM-X Close Focus Adapterもヘリコイドを搭載していますが、繰り出し量は4mmと焦点工房のものより控えめです.
なので焦点工房のものがあれば買う必要がないようにも思えるのですが、個体差なのか手元にある焦点工房のものはヘリコイドの繰り出しを戻そうとすると非常に固く、しかもしっかり締めないと無限遠にピントが来なくなってしまいます.しかもロックなどはできないのでいつの間にか回転していて近接域にしかピントが合わない、なんてことも発生してしまいます.
Voigtlanderのものはヘリコイドの繰り出し量0mmまで戻しても固くはならず、しかも底面にロック用の爪が用意されているので不用意に動くこともありません.
FUJIFILM X70
FUJIFILM X70
左からVoigtlander、富士フイルム、焦点工房のMマウントアダプタ.下の写真はヘリコイドを最大まで繰り出したもの.
FUJIFILM X70
さすがMマウントレンズを数多く作っているコシナ製だけあって、不具合は一切ありません.
FUJIFILM X-Pro2 + CarlZeiss C Biogon T* 4.5/21 ZM
焦点工房のものより繰り出し量が減っているとはいえ、目の前の料理の写真を撮るような場合でも寄れずに困ることはありません.
はじめまして.
とても気になるアダプター3種のレビュー,ありがとうございます.
とても参考になりました.
コメント by mmtsd — 2021/05/19 @ 23:29
コメントありがとうございます.
富士の純正品も安心感はありますが、寄って撮ることの多い自分としてはVoigtlanderのVM-X Close Focus Adapterばかり使っていますね.
コメント by Annexia — 2021/05/20 @ 11:02