「宮古・浄土ヶ浜・三陸鉄道の旅(前編)」の続きです.
10時前にホテルをチェックアウトしましたが、昼少し前の列車に乗ればよいので駅までの約4kmほどの道のりを歩くことにしました.
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
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宮古港周辺です.日曜だからか人影もまばらなのですが、仮設住宅やかつて家が建っていたであろうと思われる土台、「解体OK」とスプレーで書かれた建築物が津波の爪痕を物語っています.
海抜の低い土地に住居を作るのをやめて、高台に住もうという動きが出ているのは知っていますが、実際に現地を見るとちょっと考えてしまいました.高台がそこそこ高さがあるんですよね.高さがあってこその高台なのですが、これを毎日上り下りするのは大変なことです.ましてや高齢化が進んでいたりするとさらに厳しいでしょう.必然的に車移動が前提となるのでしょうけど、いろいろと制約が出てきそうです.
かといって、今までどおり海抜ゼロメートルのところに住むのも危険ですし、悩ましい問題だと感じました.
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市街地に近いようなところでも、こんな状態のガソリンスタンドが残されていたりします.市役所や駅に近づくと再建が進んだりして街としての機能は回復してきているので、このガソリンスタンドはこのまま廃墟化してしまうのかもしれません.
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前回も訪れた、山田線の橋脚に行ってみました.橋の残骸は宮古駅に放置されたままになっており、状況はまったく変わっていませんでした.
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
かつては釜石まで伸びていた線路は橋脚の手前で寸断されていました.この線路が再び釜石まで届くようになったら、再訪したいです.
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
宮古駅から三陸鉄道に乗って、久慈、そして八戸を目指します.
三陸鉄道は宮古から久慈までの「北リアス線」と釜石から盛までの「南リアス線」の2本があります.南リアス線は全線運休中のままですが、北リアス線は一部代行バスの部分はあるものの復旧が進んできています.
途中の小本から田野畑の間が不通のため、宮古から小本に向かい、そこで代行バスに乗り換えて田野畑に向かい、また乗り換えます.
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
田野畑からはJR東日本八戸線から直接乗り入れている「リゾートうみねこ」に乗ります.
Nikon D700 + Voigtlander COLOR-SKOPAR 20mm F3.5
3両編成で1両目と3両目はこんな感じで海を向いています.
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ツアー客もいたためか、車内アナウンスで名所や震災時の状況などの説明をしてくれました.
ここはがれきの集積所.中央に小さな箱状のものが集められていますが、冷蔵庫です.どの地域から集められたものかはわかりませんが、結構な量がありました.冷蔵庫の数、つまりこれだけの世帯が家を失うほどの被害を受けたわけです.
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なにもない空き地に見えますが、かつてはここに松林が広がっており、車窓から海は見えなかったそうです.
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自分の乗っていた車両が久慈から指定席になるというので、別の車両に移動しました.
畳敷きに座布団という、なかなかまったりとした空間です.
代行バスや、乗り継ぎの関係、そして走行速度がゆっくりとしているため宮古から八戸まで5時間近く掛かってしまいましたが、ゆったりとした時間を過ごすことができました.
八戸からは新幹線で東京に.
土日を利用した旅行でちょっと慌ただしかったですが、浄土ヶ浜の景色のよさ、地元の食材のおいしさ、そして三陸鉄道に乗ることができたのはよかったです.
ボランティアとかだとちょっと尻込みしてしまいますが、こうして旅行で現地を訪れることでの支援はこれからも継続していきたいと思います.