どこかに日帰りで旅行に行きたいと思っていたところに、JR東日本が料金4割引の切符を売り出したという情報を入手したので、久々に銚子に出かけてきました.
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東京駅集合で乗ったのは銚子行き特急「しおさい」.
千葉方面に向かう特急は「しおさい」「さざなみ」「わかしお」という、海を連想させる列車名が3つもあって微妙にまぎらわしいです.しかも、「さざなみ」と「わかしお」は京葉線地下ホームから出発するのに対して、「しおさい」は総武地下ホームから出発します.同じ地下ホームでもこの2つは広い東京駅の両端にあり、移動距離だけで1kmくらいあるので間違えると非常に危険です.
かくいう自分も数日前まで京葉線地下ホームに行くものだとばっかり思っていました.
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東京駅から2時間弱で銚子に到着です.駅名表示板の片側が空欄なあたりが旅情感を誘います.
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しかし、実際にはさらにそこから鉄道は延びています.JR路線ではないので駅名表示板に記載はありませんが、ここから銚子電鉄に乗り換えます.
写真の車両は元京王線2010系.京王線引退後は伊予鉄道に渡り、そして銚子電鉄にやってくるにあたってオリジナルの緑色の塗装に戻されました.
切符は1日乗車券「弧廻手形」がオススメです.銚子から終点の外川までの往復料金620円で1日乗り放題+犬吠駅で実演販売しているぬれ煎餅が1枚もらえます.
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銚子駅から2駅、観音駅で下車して歩くこと数分で銚子漁港に到着します.
周囲には魚料理を出す店がいくつもあり、観光客でにぎわっています.
今回いただいたのは、キンメダイのづけ丼、そしてアジのなめろう.
控えめながらも旨みのあるタレでづけにされたキンメダイは「キンメダイ=煮付け」というイメージを払拭させるものでした.アジのなめろうも鮮度がよいのか臭みはまったくなく箸が進みます.
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再び観音駅から銚子電鉄に乗り、犬吠駅へ.やってきたのは昔の銀座線カラーリングに塗装された、旧銀座線車両.
本家である銀座線も、新型車両は黄色いカラーリングに復帰しており、この鮮やかなカラーリングはなかなか見栄えがします.
ちなみにもう1両ある同形の車両は丸ノ内線カラーに塗られていました.残念ながらそちらは車庫で休憩中でした.
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犬吠駅では「ぬれ煎餅アイス」をいただきました.バニラのアイスミルクの中に細かく砕いたぬれ煎餅が入っています.最初はアイスの風味が強かったのですが、最後はぬれ煎餅の存在感がぐんぐん増してくるような感じでした.
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そして、1日乗車券の引換券でぬれ煎餅をいただきました.
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再び銚子電鉄に乗って終点の外川まで.そこから歩くとすぐに海が見えてきます.
東のほうに歩いていくと突端部である長崎鼻が見えました.海が荒く波しぶきもあったため、長崎鼻までは行けませんでしたが、久々に自然の荒海をじっくりと見ることができました.
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外川駅から銚子駅まで一気に戻り、こんどはバスに乗り換えて屏風ヶ浦へ.外川や長崎鼻から屏風ヶ浦はそれほど遠いわけではないのですが、歩くのもちょっと微妙な距離なのです.
屏風ヶ浦は通称「東洋のドーバー」と呼ばれており、その切り立った断崖絶壁がドーバー海峡を思わせるそうです.ドーバー海峡を見たことがあるわけではないのでどれほど似ているかはよくわかりませんが、なかなか迫力のある眺めです.できれば崖の上からも眺めてみたいと思いました.
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駅に戻り、駅前商店街にある「大久保」で旬の握りを.
人気店のようで、開店とほぼ同時に一番乗りで入ったにもかかわらず、旬の握りはぎりぎり作れますという状態でした.
ここは寿司が旨いのはもちろん、この黄色い巨大な物体である伊達巻が美味しいのです.もはや伊達巻というよりもプリンという言葉のほうが似合うくらい.
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みやげにぬれ煎餅を買い込み、最終の特急で帰りました.
銚子発の特急は基本は東京行きなのですが、最終だけは新宿行きなのが嬉しいところです.
通常であれば片道約4,000円くらい(指定席)のところを4割引ということで2,400円(指定席)、往復しても4,800円、銚子電鉄やバス代を含めても6,000円以下と安価に旅行できました.
市立病院が赤字のため営業をやめてしまうなど、銚子は財政的にも厳しい状況にあるそうです.鉄道を使っても都心部からそこそこの値段がしてしまったり、車で行こうとしても銚子まで高速道路が開通していないなど、さまざまな障壁があって、以前のような活気を取り戻すにも苦労しているようです.実際、駅前を歩いてみても少し離れたところはシャッター通りと化してしまっていて厳しさをひしひしと感じます.
が、美味しい海産物、犬吠埼などの風光明媚な景色など見どころが多いので、なにか良い方法がないものかと思います.
緑の電車は2010系でなく5100系をグリーンに塗ったモノじゃない?
2000/2010は正面が湘南型だったはず。
コメント by エヌ氏 — 2012/09/19 @ 06:29
元京王線の車両なんですが、反対側はたしかに2枚ガラスの湘南型になってるんですが、写真を乗っけた側はもともとは中間車だったのを伊予鉄道時代に京王が改造して運転台を取り付けたのでこんな感じになったそうです.
http://ja.wikipedia.org/wiki/伊予鉄道800系電車
コメント by Annexia — 2012/09/19 @ 11:15
ホントだ。裾絞りがないね。
言われないと解らないレベルかもw
こちら側も珍しいけど、湘南型正面もこの色だと懐かしくて好きでしたよ。
コメント by エヌ氏 — 2012/09/20 @ 16:34