昨晩というか今朝の発表会でiPhone 5sとiPhone 5cという2種類のiPhoneが発表になりました.
5sが最新の64ビットプロセッサ「A7」や指紋認証などを備えた製品で、5cはポリカーボネート製のカラフルなボディを採用し性能面で従来のiPhone 5とほぼ同等というコストを抑えた製品です.
事前にリークされていた情報どおりでもあり、ややサプライズに欠ける感じではありました.しかしながらこれはAppleが悪いことではなく、話題性の高い製品を需要に応えるため事前に大量生産しなくてはならないため多くの目に触れる機会が多く、その中に含まれるモラルにやや欠けた人たちがいることから起きることなので、情報が漏れるのは仕方のないことなのでしょう.
そして日本独自の大きなニュースとしては、やはりドコモでもiPhoneを販売するようになるということでしょう.何年も前から日経新聞が「狼少年」のそしりを受けながら次こそ出る、今度こそ出ると言い続けてきたのがようやく現実のものとなったのです.
また、au(KDDI)でもメインのLTE周波数帯である800MHz帯に対応するようになったというのも魅力的なニュースであります.
今回のドコモ参入によって大手3キャリアがすべてiPhoneを扱うようになり、新たな競争が展開されるのではないでしょうか.とりあえず予想される展開としては、
・ドコモ内でのAndroidユーザのある程度はiPhoneに流れる
・それによりAndroid機をドコモに納入しているメーカーの再編や撤退の可能性も
・現在、ドコモのガラケーとau/ソフトバンクのiPhoneの2台持ちをしている人がドコモのiPhoneに一本化
・iPhoneが使いたくてau/ソフトバンクにMNPした人がドコモに帰ってくる
なんていうことがあるのかもしれません.現状、ドコモはMNPで一人負けが続いていますが、iPhone導入によってその流れも終息するのかもしれません.
自分はauのiPhone 4S、5と使ってきましたが、5sに機種変更するかどうかは迷っています.800MHz帯に対応するようになったという電波面でのメリットはありますが、通信がどうしようもなく遅いと感じられるのは自分の生活圏では渋谷の駅前くらいですし、そもそもそれだって1日に30分もいないので決定的な理由にはなりません.
どちらかといえば、今回発表されなかった、そして近い将来出るであろうiPadの新機種のために資金を温存しておくのがよさそうです.
【補足】
見送るつもりでいたのですが、800MHz帯のLTEに対応というのは無視できないほど重要なことのようです.
3Gでもまあ使えるしと思っていたのですが、先日旅行に行ったときに、急いで地図を見ようとしていつまでたっても表示されなかったときに機種変するべきだと確信しました.