2014/03/22

次期メインカメラの検討-2

Category: カメラ・写真,物欲 — Annexia @ 10:11

 昨日のつづきです.

 富士フイルムのXマウントのカメラは現行機種だけでもこれだけあります.
・X-Pro1
・X-T1
・X-E2
・X-M1
・X-A1

 このなかでファインダ(EVF、電子式ファインダ)を備えているのは、X-Pro1、X-T1、X-E2の3機種.X-Pro1が最上機種になるのですが、Xシリーズとして最初に出た製品ということもあって、設計の古さが目立ちます.なのでこれは除外して、残るはX-T1とX-E2.形状的にはX-T1が一眼レフっぽいデザインで、中央部が出っ張ったもの、X-E2はレンジファインダ系のデザインで上部はフラット.
 ミラーレス機はその名前が示すように、ミラーがない構造なので光学式のファインダを備えていません.それなのに一眼レフっぽい形状をしているのはなんとなく一種の胡散臭さを感じるのと、X-E2のフラットデザインが好きではあるのですが、今回はX-T1のほうに魅力を感じました.X-T1のペンタプリズムを模した形状が、かつて使っていたCONTAXの一眼レフに近い雰囲気があって好きなのです.以前は内部にペンタプリズムもないのに一眼レフもどきなデザインをして…とかたくなに拒否反応を示していた自分ですが、変われば変わるものです.もちろん、デザインだけでなく、大型化されたファインダ内の映像なども魅力なのはいうまでもありません.

 実際に店頭でさわってみました.
 ボディの質感は非常に高いです.レンズも含めてクラシカルですが操作性が練られているのを感じます.一般的なデジカメはモードダイアル(プログラムや絞り優先、シャッター速度優先、マニュアルなど)を備えていますが、X-T1にはそれがありません.シャッター速度の設定ダイアルとレンズの絞りををA(オート)にセットすればプログラム、レンズの絞りを手動で設定すれば絞り優先といったように、直感的で合理的な設計になっています.これは素晴らしいです.
 AFについて.かつてのミラーレス機に感じていた、AFの遅さやデメリットはほとんど解消されています.AF方式は各社それぞれ様々な方式をとっていますが、富士フイルムの場合は撮像素子に位相差AFを組み込んでおり、これが大きな効果を発揮しているようです.また、こまめにファームウェアが更新されて速度向上が図られているらしく、以前にX-Pro1を触ったときよりもかなり高速化されている印象でした.
 一眼レフとの最大の違いである電子ファインダですが、光学ではないことはすぐに見分けがつくのですが、かなりの高精度になっておりピントの山はきちんとつかめます.そして電子式ゆえのメリットでもある情報量の豊富さや暗部でもゲインアップして画像が見れるといったポイントもあるので光学式と電子式は一長一短なのかもしれません.
 気になったのは、レンズキットでセットになる18-55mmのズームレンズ.単焦点レンズにはある絞り環の数値がないのです.なので電源を入れる前から数値をセットしておくことができません.それから、AF/MFの切り替えが単焦点レンズの場合はピントリングを前後に動かしてオンオフをするのですが、その機構も装備されていません.とはいえ、慣れで解決できる問題でしょう.

 ということで、とても気に入りました.なんといっても素晴らしいのはボディの薄さ.すっと手に馴染む感触はD700などでは得られるものではありません.

 同時に購入するレンズについて.
 XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS(35mm換算27-84mm)つきのレンズキットを選んで、追加でXF14mm F2.8 R(35mm換算 21mm)XF60mm F2.4 R Macro(35mm換算 90mm)が画角的なかぶりがないのでよさそうです.Xマウントのレンズには18mm F2(35mm換算 27mm)、23mm F1.4(35mm換算 35mm)、35mm F1.4(35mm換算 53mm)といった明るい単焦点レンズがそろっていて魅力なのですが、GRやRX1ともかぶるので、まずはここから始めようかと.

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