RICOH GR
XFマウントレンズとして5本目のレンズである、XF27mm F2.8を購入しました.
近い焦点域のレンズとしてXF23mm F1.4 Rをすでに所有しており、非常に高画質で操作性もよく気に入っているものの、サイズや重量感もあって(F1.4レンズとしてはこれでも軽量なのですが)、対極ともいえる27mmにも手を出してしまったというわけです.
RICOH GR
見てのとおり、23mmと27mmでかなりサイズが異なります.単純に焦点域が異なるだけでなく、
・明るさ:23mm: F1.4 / 27mm: F2.8
・絞り環:23mm: あり / 27mm: なし
・AF/距離指標MF切替機構:23mm: あり / 27mm: なし
といった機能的な違いもあります.しかしながら、最大の違いはサイズと重量.23mmが長さ63mm重量300gであるのに対して、27mmは長さ23mm重量78gしかありません.
絞り環がないので、カメラボディのダイアルを使って絞りをセットします.
RICOH GR
X-T1に装着.この手の薄型レンズは「パンケーキレンズ」などと呼ばれますが、以前に使っていたニコンD700にVoigtlanderのULTRON40mm F2をつけたものに雰囲気が似ています.
通常はレンズには保護フィルタをつけますが、このレンズに限っては薄さを最優先とするため保護フィルタはつけていません.またフードは付属もオプションもないため、それもなし.
画質には定評があるものの、「寄れない」つまり最短撮影距離がやや長いのがXFマウントレンズのやや気になるところ.27mmも最短撮影距離34cmと物足りなさを感じます.
左は23mm、右は27mmでの最短撮影距離での画像.どちらも撮影倍率0.1倍なので同じサイズで写ります.
アップで.どちらも絞りはF2.8.23mm(左)はF1.4を2段絞っていることもあってシャープです.27mm(右)はF2.8開放なのでややゆるさを感じますが、開放からでも十分使える画質です.
FUJIFILM X-T1 + XF27mm F2.8
F2.8 1/60秒 ISO640
絞り開放でも遜色のない画質です.
FUJIFILM X-T1 + XF27mm F2.8
F2.8 1/60秒 ISO640
こちらも絞り開放で.この手の料理写真は寄って撮りたいものですが、最短撮影距離よりも寄ってしまって、あれAF合わないと思いながらじりじりと後退してピントの合う位置を探るという状況に陥りがちでした.
カメラ本体とあわせても530gの重量、そしてボディグリップよりもわずかに出ている程度に収まっているレンズ長というのは、気軽にカメラを持って出ようという気分になります.逆に、今日はしっかり撮影しようというときには、絞りリングがなかったり幅がなくMFしづらいこともあるというマイナス面もあるため、23mmと27mmは相互補完な関係になりそうです.