富士フイルムのX-T1を買ってから約4ヶ月.非常に気に入っており、旅行のたびに持ち歩いています.
レンズもセットの18-55mmと本体と同時に買った14mm、60mmマクロ、さらにあとから23mmと27mmを買い足してきましたが、もうちょっと望遠寄りのレンズが欲しくなりました.
Xマウントの望遠レンズにはXF55-200mm F3.5-4.8 R LM OISとXC50-230mm F4.5-6.7 OISの2つがあります.XF55-200mmは金属製のボディにリニアモータ駆動、絞りリングを備えてF値が明るいという高級なモデル.対するXC50-230mmはマウントも含めてプラスティック製でF値も暗い廉価版.
この2本、結構な価格差があって、XC50-230mmは中古で程度のいいものを選んでも25,000円程度で手に入ります.XF55-200mmは中古で4万円台半ばと高額です.使用頻度がそれほど高くなさそうな望遠レンズにコストをかけるのは考え物です.そしてもう一つ、持ち歩くときに気になるのが重量.XF55-200mmは金属ボディであることが災いして580g、対するXC50-230mmはプラスティック製なので375g.200gの差は結構大きいです.
ということでXC50-230mmを入手することにしたのですが、問題はその入手方法.中古だと25,000円くらい、新品だと42,000円くらい.
ところがこうした単品ではなくカメラとのセットで買うと割安で買うことができるのです.X-A1とXC16-50mm、XC50-230mmのセットだと62,000円くらい.XC16-50mmは新品を単品で買っても37,000円くらいします.つまりXC16-50mmとXC50-230mmを単品でそれぞれ買うと8万円くらいするのですが、そこから18,000円ほど安い価格でカメラ本体がついてくるのです.しかも今だと5,000円のキャッシュバックもあります.
RICOH GR
だったらカメラも込みで買うでしょう.スペアボディも手に入るのですから.ということでX-A1のダブルズームレンズキットを購入しました.
RICOH GR
RICOH GR
ボディカラーはブラウンを選択.他にブラックとレッドがあり、レッドもいいなと思ったのですが、背面がブラックとブラウンはシルバーで、レッドのみレッドでその色味が安っぽかったのでブラウンにしました.フェイクレザーがいい雰囲気を出しています.
RICOH GR
軍艦部.操作系はかなり違います.共通しているのはシャッターと同軸上にある電源スイッチくらい.Fnボタンは両者共通ですが場所が異なります.X-T1の左側にあるISO感度ダイアル(同軸上に連写モードやブラケティング設定ダイアルあり)の部分がX-A1ではフラッシュになっており、X-T1の右にあるシャッター速度ダイアルはX-A1では撮影モードダイアルに、その右の露出補正ダイアルはマルチダイアルになっています.私が多用する絞り優先AEで撮影する場合、このマルチダイアルは露出補正ダイアルとして機能するので、そこは違和感なく使えます.
RICOH GR
背面.最大の違いはEVFの有無.
どちらも液晶はチルトします.ただし下向きのチルトはX-A1のほうがチルト角が大きいです.
X-A1は右側に操作系が集中しています.X-A1がカーソルボタンに様々な機能が割り振られているのに対してX-T1がなにも書かれていないのは、すべて自分で好きな機能を割り当てられるから.X-A1のボタン配置にあわせてX-T1のボタンも割り当てしておけば混乱せずに使えそうですが、その辺は今後の検討課題でしょうか.
こうして両機種を同時にいじると、X-T1のカーソルボタンが押しづらいのがわかります.X-T1だけで使っているとこんなもんかなって思うんですが.
両機種の最大の違いはセンサー.どちらもAPS-Cサイズの1,600万画素のセンサーですが、X-T1は富士フイルム独自開発のX-TRANS IIというRGBセンサーがランダムチックに並び、センサー内部に位相差センサーというAF速度を上げるセンサーが埋め込まれているのに対して、X-A1は一般的なベイヤー配列と呼ばれるスタンダードなセンサーが使われています.X-A1にはセンサーのみ異なるX-M1という機種があって、価格差が15,000円ほど高いので、X-TRANSセンサーが高価であることがよくわかります.ただし、普通の環境での撮影では画像処理プロセッサが同じであることもあってX-TRANSでもベイヤー配列でもそれほど大きな違いはなさそうです.
RICOH GR
それにしてもD700とそれなりの量のレンズを処分したはずなのに、また機材が多くなってきてしまいました.